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虚空

そのアギト、黒く、ただ黒く、虚空を食む。
飲み込まれ、今だ帰る者無し。

「・・・ほんとに、ここが、そのダンジョンなのか〜?」
疑わしそうな声の主は、海野 孝。本編の主人公である。
容姿は、筋肉がつき始めたしなやかな体と、黒髪、・・・まあ、いわゆる
主人公タイプだ(笑)
「この図によればそのはずだけど・・・」
やや憮然とした、声が返ってくる。
声の主は、渚 優也。容姿は・・・まあ、ショタコンのストライクゾーンを想像して欲しい。
スポーツより、読書って感じの少年だ。

事の発端は、渚が、いつも通っている、市の図書館で起こった。
渚に付き合って、図書館に来たものの、読書家でない海野には、
拷問に等しい時間が流れていた。・・・2時間、いや、3時間くらいか(^^;
ごちゃごちゃまとわりついて、渚の邪魔をしていた海野だが、
しばらく前から、ちょっかいを止めていた。・・・寝たのかな?と、思い、
渚が辺りを見回してみると、閉架式のコーナーの前で熱心に本を読んでいる。

・・・珍しい(^^; 本人に知られると、怒られそうな感想を抱きながら、
渚は、声をかけた。
「なに? 熱心に見てるね?」
「・・・読んでる、と、言えんのか(^^; まあ、確かに見てたんだけどさ」
そこに広げられていたのは、古文書のようだった。あちこち虫食いで、
不用意に触ると崩れそうだった。
「ちょ?! コレ、どうしたの?! 持ち出し禁止の物じゃないの?!」
「ん? そこに入ってたから、いいんじゃないか?」
海野が顎をしゃくって見せたのは、閉架式の図書だった。
「ほんとにぃ? ・・・どう考えても、稀少図書のような気がするんだけど(^^;?」
「んじゃ、俺が嘘ついてるって、言うのかよ?!」
憮然とした声が返ってくる。
「あ〜そうかよ、ゆうちゃんは俺を信用しないんだ。 ちっちゃい頃は、
よく一緒に遊んだのによぅ(TT)」

・・・いや、君、図書館で泣きまねされても(^^;
って言うか、司書のお姉さんが、胡散臭そうに見てるんだけど(^^;


次章があるのか?(爆)


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