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miuの日記

第4章 洞窟6 巌鉄の日記の5 


 洞窟内を、しばらくうろついてみる。・・・が、
主要な通路には、すべて軍人の影が見えた。
ミウは、ほほを膨らませつつ私を見上げる。
そして、無言のまま地上へのテレポーターに乗った。

 諦めるのかな? と、思ったが、どうやら違うらしい。
地上に出たミウは、黙々と歩き始めた。
時折、私の計器を覗き込み、小首をかしげる。
こうなると何を言っても無駄だ。私はおとなしく、
ミウの後をついて歩いた。

 日が傾き、空が朱く染まり始める。
そろそろ引き上げないと、やばい。夜のラグオルは、
強い獣が支配する世界なのだ。
昼間遭遇するもの達とは、強さの桁が違う。
声を掛けようと手を伸ばしたとき、ミウが振り返った。

「がんてつー・・・ここ掘ってー^^」
「・・・掘る? ・・・・ここを? 」
 聞き返した私に、帰ってきたのは、満面の笑みだった^^
1度引き返そうと、言ったのだが、ミウは目に涙を浮かべて
拒絶するTT
私は、泣く泣くミウに見張りを依頼し、ドリルランチャーを使って
穴を掘り始めた。

 休憩を挟みつつ、数時間掘り続ける。
遠くで幾度となく、不気味な遠吠えが聞こえた。
夜の闇に君臨する獣王の声だろうか?
不思議と、近づく気配は無かった。

 突然、ドリルの反発する力が消えた。
私は、目の前に開いた空間に落ちそうになり、あわてて体勢を
立て直す。
洞窟? 衛星上からの探査では、こんな所には、無かった
はずだが・・・。

’oeeeeeenn'
 遠くから、甲高い音が聞こえる。聞き覚えのある声だ。
ミウが、身軽に穴の中に、身を躍らせた。
「! おい、ミウ!」
少し先で、ミウがライトを点ける。
「ダイジョブだよー、がんてつオイデー^^」

 おいでーって・・・、誰を心配して言ってると思ってるんだよTT
どうやら、洞窟の掘削作業は、2箇所で同時に進められていた
ようだ。
つまり・・・
「ごめんね、でろるれTT 帰ってないから、きゃんでぃ無いの
だーTT」
’oeeeeenn guuruuu'
ミウと、’でろるれ’は、互いにすりすりしている。

 つまり、ミウにアイテムとして使われた、俺と’でろるれ’に、よってだ。
グンブが嫌いなのは、’でろるれ’も、一緒らしい。
二人で示し合わせて、’別の入り口’を、作ったのか・・・
俺は、ギルドへの報告書を思い、頭を抱えた。


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次章に続く。

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