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単眼になる日
光を孕んだススキの穂が、
草原を、水面に換えていく。
デジカメには写し取れない。
人の目にしか映らない真実。
アスファルトに影が過ぎる。
鳶?。強い風を楽しんでいるようだ。
飛翔を生業とするものの、風と戯れる様。
之もカメラには映し込めない。
幾度かカメラを構え、シャッターを切り
やがて諦めて、ただ見つめる。
’我の心も、共に飛ばせ。
解き放たれし、気高き獣よ。’
日はまだ高い。夕陽を狙うのは、もう少し先。
夕陽を撮リ終えると、休日は終わる。
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