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トゥーラ年代記

第6章の13

騎士連合の罠の8


3日後、ソラス南部の街道にて、

「・・・また、偽物か?!」
 これで3組目だ、・・・おのれ、リュードめ!!
 私との会話で、夫婦者の事を出し、その上で、偽物を
ばら撒いたのか! ・・・噂以上に口の立つ!! おまけに、
傭兵を使って偽の情報を流す念の入れよう・・・。
 なにが、『我々は北上する』だ!!・・・ええい!忌々しい!!
「奴は必ず南下する!不審な者は誰1人通すな!!」
「は!」
「了解しました!」
 ・・・兵士たちは奴の顔を知らない。が、不審な者を
捕らえるくらいの事は出来るだろう。
 街道は彼らに任せて、私は森を見張るとするか・・・。


 寒々とした月が、空に浮んでいる。ようやく稜線と
別れを告げ、地面を照らし始めた所だ。

「・・・今夜も、歩くの〜?(−−)」
 ミユが、これ以上は無いって程、不満そうな声を出す。
それはそうだろう、この3日ほど、夜に移動し、昼間に寝る
日々が続いている。足跡を消すためだが、一般人してた
ミユには辛いだろう。
 ・・・、コウさん、よく持ってるよな(−−)、タフな人だ。
「そ(^^)、あ・る・く・の♪」
 楽しそうなコウさんの声。
「ぶー、ぶー」
 それに引き換え、不満たっぷりのミユの声。
「声に出すな、声に(^^;」
 シャークの突っ込み。
突っ込みつつも、シャークの手は休まない。
 手早く、野営用の荷物をまとめてる。・・・ホント手馴れてるなあ。
こいつ嫁さん貰わなくても立派に・・・(笑)
 と!、シャークが不意に振り向いた!
「何、男の姿見てにやついてんだ?変な事考える暇があったら
手伝え!」
「・・・な?!、なにおう!!」
「わー、ライちゃんって、さいてー(−−)」
 反論しようとした私を、つめた〜い目で見て、ミユが言う。
「な?!・・・あのなあ!!」
「はいはい、じゃれてないで、出発出発!」
 冷たいコウさんの一言。
じゃ、・・・じゃれてるわけじゃ(泣)


次章に続く


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