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我を呼ぶ声

第2章 クエストの4

 第一、第二と、互いに‘地’と契約するのみだ。
 第3ターン、先に動いたのは、やつの方だった。
男「蛮族の恐喝者よ! 粗暴にして、雄雄しき戦士よ! 我が声に答えよ!!」
 巨大な戦斧を構えた、モヒカン野郎が、滲んだ空間から姿をあらわす。
 一方私は、馴染みになった、猟犬に招集をかけた。
私『狩る者よ! 我が声に答えよ!』
 第4ターン、奴は山との契約を済ますと、‘禁呪’をこともなげに撃ってきた!
男「炎よ! 稲妻と成りて敵を打て! 我が望みしは、敵の焼滅!!」
 岩盤に刺してある松明から、炎が、長い舌を伸ばすように飛んでくる!
炎は鞭のようにしなり、猟犬を包みこんだ!
 ・・・そして、炎が消えた空間に、猟犬の姿は無かった。

 ・・・おのれ! 私は、蛮族の戦斧を食らいつつ、歯軋りする。
そして、山と契約し、すべての’マナ’を使い、エイブンを呼び出した。
私『歴戦のエイブンよ! 幾多の戦いをくぐりぬけた戦士よ! 我が声に答えよ!!』
 傷めた腕を、簡易な布で首から吊ったエイブンが現れる。
 私と彼らでは、生きている時間そのものが違う。
戦いが長引けば、その間に腕は完治するだろう。
傷めた腕はデメリットではない。

 第5ターン、奴は、蛮族に指示し、腰に佩いていた棍棒を、持たせた。
そして、それをエイブンめがけて投げさせた。
 ・・・普通の棍棒なら、エイブンもやすやすと避けたであろう。
が、その棍棒は仕掛けがあったらしく、空中で四散したのだ!
男「棍棒よ、弾けよ! 傷の上に傷を作れ!!」
 そして、
男「我が敵を射抜け! 溶岩の矢!!」
 呪文の詠唱と共に、男の掌から、焔の矢が放たれる!
 ・・・、またしても私の駒は、虚無の闇に還っていった。

 再び、戦斧の一撃を喰らい、私の生命点が16に減る。
 男の蔑んだ視線が私に突き刺さる。
男「どうした? もう終わりか? さっきの自信はどこに行った?」
私『・・・喚いてろ。 駒なぞ、幾らでも呼べる! 』
 地札が引けないのは、仕方が無い。
私は、間に合わせに、小動物を呼び出した。
私『砂漠の子よ! 俊敏なる獣よ! 我が声に答えよ!』
 アンテロープが、滲んだ空間から出現する。
 この獣は、紙を食うために、書記官達から、疎まれている。
しかし私は、ある偶然から、この獣の面白い特性に、気がついたのだ。

 ・・・今は、その特性が役に立つ! 暫くの間、我が盾と成ってくれるだろう。

次章に続く












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