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我を呼ぶ声


第3章 藍の6

第4ターン 続き

男は’地’を引けなかったようだ。
明らかに苛ついた様子で、召喚を始める。
男『探る者よ、主の声に答えよ!』
空間が滲み、少々目つきのイった、小鬼が出て来た。
きょろきょろと落ち着きが無い。
男はエンドを宣言した。

第5ターン

・・・こちらも’地’を引けない。
少し迷ったが、猟犬に攻撃を指示する。
男は自分の体で受けた。
何も呼べない。・・・エンドを宣言するしかなかった。

男は、呪符を引いたあと暫く考え、
おもむろに、召喚を始めた。
男『火を弄べし者よ、主の声に答えよ!』そして、
男『乗りこなす者よ、主の声に答えよ!』
小鬼が2体、男の前に現れる。

これで男の手駒は3体。・・・形勢逆転だ。
男は、召喚酔いの解けた、小鬼で攻撃してきた。
こちらには猟犬しかいない。その猟犬も攻撃直後で
舌を出して喘いでいる。
私は腕でブロックし、ゴブリンの攻撃をしのいだ。
生命点が18に減る。
男は勝ちを意識した歪んだ笑みを、口元に浮かべた。

第6ターン。

引いたのは’地’。
良い引きだ! まだまだ勝負は判らない。
私は引いた山と契約し、手札で出番を待っていた、
ダールの兵士を呼び出した。
私『刺刺しよ! 未確定呪符の加護を受けしものよ!
その力を、我が元に! 』

背に大量の矢や槍を背負った兵士が現出する。
それと共に私の手札(の映像)が、公開された。
その数は3、すべて兵士だ。
現出した兵士は、特殊な能力の持ち主で、
手札にある未召喚の同族の数だけ、加護を受ける事が
出来る。
本来は、攻撃・防御共に1の兵士だが、今は3の加護を受け、
4に跳ね上がっている。
形勢、逆転だ!

それ以外にもこの兵士は、ユニークな能力を保持している。
その力が使用可能になるまで、攻撃を控える事にした。
私のエンド宣言に、男の口元が歪む。
が、その口から皮肉が飛んでくる前に、周りからブーイングの
嵐が起こる。

小鬼どもめ(−−) ・・・こっちは、命張って戦ってんだよ!


次章に続く。


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