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miuの日記
第4章 洞窟4 巌鉄の日記の3
巨大な破裂音とともに、ジェネレータが倒れ、壁がぽっかりと
口を開けた。
『ミウー!!』
私は、あらゆる波長(音波を含む)で、眼前の暗闇に呼びかけ、
センサーと可視光の束を投げかけた。
あの巨大なジェネレーターが、数十個分はたっぷり入る空間が、
そこにあった。
空間の下半分は、液体で満たされており、そこに、何かの構造物が
浮いていた。
構造物の上に人影が見える。・・・ミウだ!
後先を考えず、私はいかだに飛び乗った。動いている?!
液体は水のようだった。巨大な地下水脈だ。いかだ状の物は、
浮力を持たせた、一種の移動機関らしい。いったい何の為に・・・。
第一、なぜこれを隔離する必要が、あったのだろう。
移動先も気になるが、この構造物の存在意義も気になった。
・・・しかし今は、ミウの安否が先だ!
助け起こして、怪我のチェックをする。幸い、外傷はなさそうだ。
気を失っているようなので、気付け薬を嗅がした。
ようやく意識を取り戻したミウに、事情を説明していると・・・
『・・・長虫』
私をじっと見つめたまま、ぽつりと、ミウが言う。
『ん? ・・・ながむし?』
まだ、意識がはっきりしないのかと思い、ミウをじっと見つめ返す。
『長虫〜><』
ミウの目は、私を見ていなかった。その視線は、私の肩越しに何かを
見ているようだった。
恐る恐る振り返った私の眼に、’長虫’が、映った。
巨大な、ワーム状生物。・・・いや、水中だから竜とでも、呼ぶべきだ
ろうか。
とにかく、でかくて、長くて、やばげな、’何か’が、いた。
そいつは、水中から巨大な半身を持ち上げ、興味深そうに、こちらを
眺めていた。
・・・これが、ジェネレータが必要な’理由’か(−−)。
いまさら判っても仕方がない。どうやら、ここはこいつの飼われていた
場所で、ジェネレータは、こいつをおとなしくさせる為の、檻の役目を果た
していたらしい。
・・・それが動作を止めてしまったようだ。原因は、・・・考えないことにしよう。
今は、この子をおとなしくさせることが先決だ。あいにく、ペットフードは
持ち合わせていない。
体当たりで、調教するしか無さそうだ(−−)
(C) SONICTEAM
/ SEGA, 2000, 2001.
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次章に続く。
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