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戦国伝

第1章 緒戦

「・・・さま、お舘様、起きて下さい!」
 綺麗なねーちゃんがしゃべっとる。
どうやら俺を呼んでるらしい。
「あ”−?」(−−)
 寝ぼけ眼で返事をする。
・・・なんだか懐かしい夢を見ていたような気がしたが、
思い出せん。・・・ま、いっか。
「そろそろ、皆さん、軍議室にお集まりですよ?」
 カーテンを開けながらねーちゃんがしゃべる。
「・・・あふう、」
 あくびで返事をして、2度寝をしようとすると、
ねーちゃんに怒られてしまった。
「駄目です! お舘様、ほんっとに、朝に弱いですね!」
 腰に手を当てて仁王立ちである。・・・怒っても、かわいんだな、
これが(^^)
「へいへい(−−)」
 返事をして、しぶしぶ起き上がる。
かいがいしくねーちゃんが、着替えを手伝ってくれる。
・・・だんだん頭がはっきりしてきた。そうだ、今日は城攻めの日だ!
隣国を傘下に入れる為、1年余り練ってきた計画の仕上げの日だ。
「・・・寝てる場合じゃねえな。」
 ・・・声に出していってみる。自分に活を入れる為だが、
ねーちゃんに笑われてしまった。
「ですから! 何度もお起こし差し上げたのに」
 そう言ってまた、おかしそうに笑う。
ああ”、このままベットに押し倒してえ!(爆)
 ・・・顔に出たんだろう、ねーちゃんに冷たく断られてしまった。
「お舘様? 軍議室は、あちらですよ?」
・・・いぢわる(−−)


 軍儀の結果、兵六千六百余りの指揮官は、ノインハウ・クロップが
務める事となった。敵兵は、千三百余りの筈だったのだが、
敵同盟国、ライ・スワンプより、トゥーナイト・フィン及び、
ブレッド・レイドらが駆けつけ、1万2千ほどに膨れ上がった!。
 ・・・が、所詮は、急ごしらえの連合軍。
互いの武功を焦るあまり、単独で我が軍に挑み、山腹に陣を取った、
クロップに各個撃破されていった。
 クロップの采配も見事だったが、戦を数に頼れば、こうなるのだろう。
兵の練度と、戦略が、勝敗を分ける。我が軍の他の将軍たちには、
良い教訓となったであろう。クロップには、十分な褒賞を与えねば。
 我が軍の損害は、およそ一千、・・・兵の遺族には恩給を手配せねばなるまい。
占領した、城の修復も進めねば、・・・兵の規律も強化し、略奪を行うものは
これを罰せねばならない。それから、・・・ああ”! やる事多すぎ!


次章に続く


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